ENEOS中央研究所、名古屋大、高知工科大とのDirect MCH®法に関する共同研究成果をプレスリリースしました。国費留学生Aimi Asilah Haji Tajuddinさん(当時博士課程後期学生、ブルネイ人)の最後の研究成果を無事出版することができました。
本研究は、有機ハイドライド電解合成で問題となるアノード電極の有機物被毒問題について扱ったものです。有機物を混ぜて電気を流すと電極と有機物が反応をしますが、目的とする反応以外の副反応も起き、最終的に電極としての機能を失ってしまうことが問題視されています。そこで、どのような状況の時、電極表面が有機物による被毒を受けるのかなどのメカニズムの詳細を調べ、電極表面で何が起こっているかの解明に成功しました。本研究成果は、有機物存在下で電解するあらゆる技術で参考となる評価方法及び触媒設計指針を打ち出しているので参考にしてみてください。
原著論文
Toluene-Poisoning-Resistant High-Entropy Non-Noble Metal Anode for Direct One-Step Hydrogenation of Toluene to Methylcyclohexane
プレスリリース
伊藤良一