筑波大学独立後第二弾として「酸性中で腐食しない卑金属電極」の開発を行いました。通常卑金属は酸性の中ではすぐに溶解して電極や触媒など使用できません。今回開発した卑金属はグラフェンを保護膜として採用し表面状態を制御することで酸性条件下でも腐食しない電極として機能させることに成功しました。これにより、酸性条件下では主に白金などの腐食しない貴金属を用いられている材料を卑金属に置き換えることができ、材料費の低コスト化が見込めます。腐食しない卑金属というコストの安い電極の開発を通じて水素社会への貢献に繋がれば願います。
詳しい内容はプレスリリースをしていますので見やすいこちらをご覧ください。
原著論文は有料ですがACSジャーナルで公開されています。
伊藤良一
次世代型革新高出力蓄電池
「金属触媒フリーリチウム空気電池」の開発
伊藤 良一
(東北大学 原子分子材料科学高等研究機構(AIMR) 助教、現在、筑波大学 数理物質系 准教授)
「金属触媒フリーリチウム空気電池」の開発
伊藤 良一
(東北大学 原子分子材料科学高等研究機構(AIMR) 助教、現在、筑波大学 数理物質系 准教授)
2018年6月28日木曜日
2018年6月16日土曜日
担当学生の研究奨励金贈呈式に参加しました
6月14日に公益財団法人加藤科学振興会による平成30年度研究助成金・研究奨励金贈呈式に参加してきました。加藤科学振興会は、わが国の電気化学工業の発展と創造科学教育の育成に日夜心血を注いで貢献された故東京工業大学教授加藤与五郎博士が文部省の許可を得て、昭和 17 年 2 月 24 日に設立され、創造科学に関する学術研究の奨励と創造科学教育の振興を図ることを目的としています。そのような素晴らしい趣旨を掲げる財団の研究奨励対象者に私が担当している学生が選ばれました。大変名誉ある奨励であり、学生にとって独立研究者への大きな一歩になることと思います。私も加藤科学振興会には助成金を頂きまして自由に研究させて頂き、学生ともどもこの場をお借りしましてお礼を申し上げます。
伊藤良一
伊藤良一
2018年6月4日月曜日
本多記念研究奨励賞受賞
このたび大変著名な本多先生の学徳を永く顕彰することを目的として設立された本多記念会から本多記念研究奨励賞を頂きました。東北大学に在籍中に研究していた金属およびその周辺材料の成果が認められ、名誉ある賞を頂くことができました。この賞の中身はすべて東北大で得られた成果であり、東北大学の関係者の皆様が支えてくれたおかげです。この場を借りまして皆様にお礼申し上げます。これを励みに一層金属およびその周辺材料の開発を進めていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
伊藤良一
伊藤良一
2018年6月1日金曜日
熊谷研究助成表彰と東工大元学長
5/31に熊谷科学技術振興財団による熊谷研究助成表彰式に参加してきました。今回5名が選ばれまして、それぞれ独創的な研究をされて活躍されてる研究者ばかりでした。幸運にも私もその一人に選ばれまして大変励みになる表彰をして頂き、財団関係者の皆様、審査員の皆様に改めて感謝いたします。今後一層の独創的な研究が行えるよう精進したいと思います。
またその会場で私が学生だったころの東工大の学長である相澤益男先生にお会いすることができました。学生時代証書に名前が掲載されており当時はお会いする機会などありませんでしたが東工大を卒業してからこのような形で会うことができ、大変嬉しくて写真を撮らせていただきました。退官後はJSTの顧問などをされて日本の科学技術発展に尽力されているとのことで非常に広い視点で様々なお話を頂き、研究者のあるべき姿を見つめ直す機会を頂きました。貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。
伊藤良一
またその会場で私が学生だったころの東工大の学長である相澤益男先生にお会いすることができました。学生時代証書に名前が掲載されており当時はお会いする機会などありませんでしたが東工大を卒業してからこのような形で会うことができ、大変嬉しくて写真を撮らせていただきました。退官後はJSTの顧問などをされて日本の科学技術発展に尽力されているとのことで非常に広い視点で様々なお話を頂き、研究者のあるべき姿を見つめ直す機会を頂きました。貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。
伊藤良一